ネット上には、投資やギャンブルの必勝法など、怪しげな情報が氾濫しています。
投資の世界でもし必勝法があったとしたら、それを知った人はあっという間に大富豪になれるはずです。
そんな情報を人に教えますか?
確率センスを見抜く例題
3枚のコイン
3枚のコインがある。
一枚は「両面とも黒(●●)」のコイン。
一枚は「両面とも白(○○)」のコイン。
そして残りの一枚は「一方の面が黒でもう一方が白(●○)」のコインである。
表裏の区別はつかない。
いま、この3枚のコインを袋の中に入れ、よく振ってかきまぜ、反対側の面が見えないように1枚取り出して机の上に置いたところ、
その見えている面の色は「黒(●)」であった。
さて、このコインの裏が同じく「黒(●)」である確率はどれくらいか。
出典: 確率・統計であばくギャンブルのからくり 著者:谷岡一郎 発行所:株式会社 講談社
考えてみてください。
その見えている面の色は「黒(●)」なので、
このコインは少なくとも「両面とも白(○○)」のコインではありませんね。
従ってこのコインは
・「一方の麺が黒でもう一方が白(●○)」のコイン
・「両面とも黒(●●)」のコイン
どちらかです。
裏面が「黒(●)」の確率は2通りの内の1通りなので、
確率は50%
簡単ですね。
でも、本当の正解は
確率66.67%(3分の2)
なんです。
正解されたかた。 おめでとうございます。
確率を見抜くセンスがありそうです。
??と思った方へ
袋の中には「6つの面」が存在し、どの面も選ばれる可能性は6分の1です。
取り出した机の上のコインの見えている面(●)は、その6面の内3通りのどれかです。
黒面の3通りの内、その裏面が「白(○)」のケースは一通りだけで、従って残り2通りのケース(3分の2)は、その裏面は同じく黒となります。
3つのコインの現れ方を下の表にまとめました。
両面黒のコイン | 黒 | 黒 |
両面白のコイン | 白 | 白 |
黒と白のコイン | 黒 | 白 |
机の上に出る「黒」面は3通り
机の上に出る「白」面は3通り
机の上に出るのが白であろうと、黒であろうと
その裏が同じ色である可能性が3分の2であることが分かります。
よって、確率は 66.67%(3分の2)になります。
????となった方へ
この本を読んでいただくのが一番だと思います。
出典: 確率・統計であばくギャンブルのからくり 著者:谷岡一郎 発行所:株式会社 講談社
2017年8月13日 7時21分現在 amazonの中古で 1円で購入出来ます。
しかし一円で本が買えて良いのでしょうか?
買う方にとっては良い本が1円で買えるなんて、嬉しい限りです。
実は私もこの本を1円で購入しました。
しばらく前に買ったのですが、まだ一円なんですね。