「野球を楽しむこと」について語った言葉
野球を楽しむことについて語った言葉ですが、著者の 児玉光雄さんの解説が「仕事」についての一般化したものになっているので、参考になります。
<参考文献>
・この一言が人生を変える イチロー思考 著者:児玉光雄 三笠書房
「楽しんでやれ」と言われるんですけど、僕はその言葉の意味がよくわからない。
「楽しむ」というのは、決して笑顔で野球をやることでは無くて、
充実感を持ってやるもんなんだと
僕なりに解釈してやってきましたけど、
それにたどり着くまでには「楽しんでやる」というような表現は、とても出来なかったですね。
誰の言葉?:イチロー(野球選手)
私の野球に対するイチローのイメージが大きく変わりました。 イチローは野球が好きで好きでたまらない。 野球を出来ることが楽しくて仕方ない。だけど、シャイなので淡々とした態度で接している。 と思っていました。
ここから下が著者:児玉光雄さんの解説です。
苦を乗り越えなければ、それが自分にとって、何であるかなんてわからない。
「仕事が楽しくない」と言う理由だけで、入社1年以内に退職する新入社員が驚くほど多いという。
笑顔がこぼれるほど楽しい仕事なんて、まずないと考えたほうがいい。どの仕事も、社会に貢献して報酬を得るプロとしての行為であり、趣味に講じているときに得られるような楽しさは本来存在しない。
仕事に慣れれば、充実感は見いだせるようになるが、そのためには、その何倍もの「楽しくない修羅場」をくぐる必要がある。大事なのは、「やったことにどれだけ満足できるか」だ。
例えば本を書くのは「面白い」ように見えて、苦労が多い。だが、多くの読者に喜んでもらうことが出来れば、充実感が得られる。
目の前の仕事にはそれを見いだすことも、プロには不可欠な能力なのである。苦労を成し遂げた後の、楽しさを知ろう。
仕事が楽しければ、どんなに良い人生なんだろう。 就職してから生きている時間の多くを「仕事」に費やしてきました。 わずかな時間ですが、仕事をしていて「楽しい」と感じていた時間も少なからずありました。
だから、仕事を楽しんでいる人は、世の中にも沢山居るんだ。 自分は楽しめていない側の人間なんだ。 とネガティブな気持ちになることもしばしばです。
著者の児玉さんの解説はこの長年のモヤモヤを解消してくれるキッカケとなりました。
仕事をやっていて純粋に「楽しい」と思っていた瞬間は、大なり小なり自分のやってきた事が完了しそうなときや、おぼろげに成果が見えそうになったときでした。
大事なのは、「やったことにどれだけ満足できるか」だ。
仕事で成果が出て褒められれば嬉しいし、楽しく感じて当たり前ですね。 仕事をやっていて楽しいと感じた瞬間は、自分のやってきた事に満足感を得ていたのでしょう。 納得です。
会社の研修で、富士山を6回上りました。
富士山を登山された方はご存じでしょうが、5合目からしばらく上ると草木がなくなり、ただ坂道を延々と上ることになります。
山頂でご来光を拝むために登山していたので、夜です。 きれいな景色も見えずに、ただ坂道を上るだけ。
その中でも、充実感、楽しさを感じていた記憶があります。
引率する側なので、安全や体調管理に気を遣いながらの登山なので、列の先に行ったり後ろに下がったり。 体力的にもきつかったはずです。
研修生を安全に登山させている。 きれいなご来光を研修生全員に見せるんだ。 その目標に文字通り一歩一歩近づいている。
この充実感から、楽しさを感じていたのでしょう。
きょうはこの辺で終わります。
読んでいただきありがとうございました。